高脂血症 薬 痩せる

高脂血症の薬で痩せるのか

高脂血症を改善することは、体の脂肪を減らすことであり、痩せることにつながります。ということは、高脂血症の薬を飲めば、痩せるのでしょうか。
もちろんそうなのですが、病院では、病気を治すために副作用に注意しながら薬を処方するのであって、医師に痩せたいから薬をくださいというわけには行きません。
薬についての解説は、別の記事「高脂血症の薬を分類してみました」を参照ください。

 

なので、この記事では、サプリメントとして、説明することにします。

 

グリーンランド西岸にあるイヌイット約1000人が暮らす小島Umamakでの調査。イヌイットの血中脂質をデンマーク人316名と比較した結果、全ての年齢層でイヌイットの方が血中脂質および血中コレステロールが低かった。

 

調査対象のイヌイットは狩猟や漁業を営んでおり、食生活の中心は、魚類(サケ,鯨,カレイなど)とアザラシ。野菜類はまったく食しません。この事実を研究した結果、イヌイットの食事に多く含まれるDHAやEPAなどが血中脂質を低下させている可能性が指摘されました。

 

EPA、DHAとは、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などのω-3脂肪酸のことで、すでに、痩身効果目的で多くのサプリメントが販売され、脂質異常症治療薬として「ロトリガ」などの医薬品としても使われるようになっています。

 

DHA/EPAを一日あたり4g程度摂取するとLDLコレステロール値を5-10%低下させ、中性脂肪値を25-30%程度下げる効果が期待できます。


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DHAの生理作用は、DHAの固まりにくさからきています。DHAが細胞膜に取り込まれると、固まりにくい性質のため細胞壁の流動性が高まります。その結果、脳細胞のしなやかさが増したり、肝臓への悪玉コレステロールの取り込みがスムーズになったり、血管細胞がしなやかになり、赤血球が柔らかくなり、血液がサラサラになります。

 

結果として、老人性痴呆症の改善・予防。学習機能の向上,視力低下の抑制,動脈硬化の予防,血栓の抑制,高血圧の抑制,運動能力の向上,LDL(悪玉)コレステロール値を下げる,中性脂肪値を下げるなどの効果が現れます。

 

また、DHAは血液脳関門を通過できる唯一の脂肪酸です。脳にとって大変重要な働きをする栄養素で、特に学習能力や記憶力に関係する海馬に多く含まれています。DHAを摂取すると赤血球や細胞壁が柔軟になり、脳へ充分な酸素と栄養を届けることができます。

 

臨床データによると、軽い老人性痴呆症やちょっとした物忘れ程度にははっきりと有効性が確認できます。またDHAには集中力を持続し、落ち着きを持たせる働きがあります。特に強いストレスを感じたときの攻撃性が緩和されます。そのほかストレスから来るメンタル面のケアに大きな期待をされています。

 

DHAにはシクロオキシゲナーゼというアレルギーを促進する酵素を阻害する働きがあります。シクロオキシゲナーゼはプロスタグランジンE2という、アトピー性皮膚炎,花粉症,喘息といったアレルギー症状や関節炎などを促進する物質を作り出します。またプロスタグランジンE2は発ガン性物質なので、プロスタグランジンE2を抑制することは、ガン予防にもつながります。

 

DHA/EPAには運動能力を高める働きもあります。DHAにより血行が良くなると、細胞への酸素や栄養素の供給量が高まります。また、筋肉中に蓄積される疲労物質乳酸を素早く体外へ排出できるようになり、疲れが残らなくなります。

 

ω-3脂肪酸のサプリメントは、薬局にたくさん並んでいるので、あえてここでは紹介しませんが、記事半ばに紹介した、医薬品「ロトリガ」は、一般のサプリより高濃度であり、医師の処方が必要ですので、薬局では処方箋なしには買えません。健康診断の結果、高脂血症予備軍の方は医師に相談すれば手に入れられるかもしれません。


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