高脂血症 妊娠 リスク

高脂血症 妊娠 リスク

高脂血症すなわち脂質異常症は動脈硬化性疾患のハイリスクであり、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患に至る原因だと言われています。

 

本来、女性は男性に比べてその比率は少ないとされていますが、閉経後や妊娠中に脂質異常症になる確率が高くなることも知られています。

 

それは、女性は閉経後にLDLコレステロール値が上昇しやすく、心血管疾患のリスクが上がるためであり、それには女性ホルモンであるエストロゲンが減少することが影響しています。

 

エストロゲンの低下によって肝臓におけるLDL受容体が減少し、血中の総コレステロール値が上昇するというしくみです。

 

閉経以降、血清総コレステロールレベルは年齢とともに増加します。
糖尿病もその病理上心血管疾患の高いリスクとなるため、閉経後の女性で糖尿病に罹患している場合は、さらに注意が必要です。

 

また、あまり知られていませんが、女性は妊娠中に脂質異常症になりやすいとされています。これは妊娠に伴い内分泌に大きな変化が生じるためです。

 

以前は妊娠中の過食や体重増加が脂質異常の原因だと思われていましたが、最近ではそのLDLそのものの形状の変化が問題だということが判明しました。


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妊娠前には全く血液データ上異常がなかった女性でも、妊娠中はLDLサイズに変化が生じ、サイズが小型化します。

 

小型化したLDLは腎臓にかなりの負荷をかけ、腎毒性を持つ場合があります。このことが妊娠中毒症の原因になるとも言われています。

 

この変化はあくまでも一過性で、妊娠が終了すると血清コレステロール値も正常にもどりますが、この妊娠中の急激な変化が血管に負担をかけ、妊娠中毒症の悪化や妊娠中の心疾患や脳溢血などの合併に至る場合もありますので、注意が必要です。

 

女性の体は、妊娠中も閉経後もエストロゲンが減少することが知られています。要するに、エストロゲンの分泌量が減少することが、女性の動脈硬化系疾患のリスクを引き上げる大きな誘因になっているようです。


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