高脂血症 食事 アルコール

高脂血症の食事とアルコール

血液中の脂質が基準値を超えてしまうことを高脂血症といいます。アルコールが関係する高脂血症は中性脂肪(トリグリセリド)とHDLコレステロールの増加です。飲酒時の摂取エネルギーを減少させれば基準値にもどる可能性もありますが、アルコールの代謝そのものに伴う脂質代謝異常もからんでいる場合は、飲酒コントロールを行うことも必要です。

 

人の血液中の脂質には中性脂肪(トリグリセリド)・コレステロール・リン脂質・遊離脂肪酸が含まれ、身体の各組織にエネルギーを供給したり組織の構成成分となったりと重要な役割を担っています。これらの脂質のうちいずれかが異常高値を示す状態を脂質異常症といいます。中でも異常高値を示すと身体に問題となるのは、コレステロールとトリグリセリドです。

 

脂質異常症そのものには自覚症状はほとんどありませんが、血中に脂質が過多に存在すると動脈硬化を促進させるため、心筋梗塞・狭心症などの虚血性心疾患や脳梗塞などの動脈硬化性疾患を引き起こすこととなります。また急性膵(すい)炎や脂質の消化が劣ってしまっている慢性膵炎の発作の原因となります。


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血中トリグリセリドが増加する原因として、食事から摂取する脂肪過多だけではなく、肝臓で合成されるトリグリセリドの増加があげられます。常習飲酒者にみられる高トリグリセリド血症は飲酒時の脂肪摂取過多のほかに、この後者の原因が絡んだ血清トリグリセリドの増加が原因となります。

 

トリグリセリドは、肝臓における合成の増加を反映して、アルコール摂取量に比例して増加します。過度のアルコール摂取は、脂肪組織からの遊離脂肪酸の放出を促進させるとともに肝臓のアルコール代謝が亢進し、それに伴って酸化されない脂肪酸を増加させ、結果として肝細胞内での脂肪酸からのトリグリセリドの過剰合成が引き起こされます。

 

その一部は肝臓外へ分泌されて高トリグリセリド血症の原因となり、一部は肝細胞内に蓄積されて脂肪肝の原因となります。1000mg/dlを超えるような重症の高トリグリセリド血症を呈するような場合は、高トリグリセリド血症は動脈硬化や膵炎の原因となりうるため注意が必要です。


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